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香西 直文; 稲田 貢一*; 小崎 完*; 佐藤 正知*; 大橋 弘士*; 馬場 恒孝
Journal of Contaminant Hydrology, 47(2-4), p.149 - 158, 2001/02
被引用回数:15 パーセンタイル:41.97(Environmental Sciences)Na型に調製した圧密モンモリロナイト中でのNp(V)の拡散挙動を非定常拡散法により検討した。見かけの拡散係数の温度変化から求められる拡散の活性化エネルギーから拡散経路について議論した。また、選択的逐次抽出法により、拡散中の核種の化学形等を議論した。圧密度1.0g/cmのときの見かけの拡散係数は、15Cでの3.710msから50Cでの9.210msまで温度とともに増加した。見かけの拡散係数をTに対してプロットすると良い直線性を示し、この傾きから得られる拡散の活性化エネルギーは17.8KJmolであった。この値はイオンが自由水中を拡散するときの活性化エネルギー値に近い。圧密度を最大1.6g/cmまで高めたときの結果及び選択的逐次抽出実験結果等から総合的にNp(V)の拡散メカニズムを検討する。
佐々木 祐二
分析化学, 49(3), p.161 - 168, 2000/03
被引用回数:1 パーセンタイル:4.58(Chemistry, Analytical)N,N'-ジメチル-N,N'-ジヘキシル-3-オキサペンタンジアミド(DMDHOPDA)またはN,N'-ジメチル-N,N'-ジヘキシル-3-チアペンタンジアミド(DMDHTPDA)と2-テノイルトリフルオロアセトン(Htta)を用いてY,Eu及びアクチノイドの協同抽出を行い、抽出錯体の化学形を調べた。[DMDHOPDA],[Htta]濃度一定の条件で上記元素の抽出の際のlog DとpHの関係が曲線となった。曲線の最小二乗計算結果に加えて、log Dと試薬濃度との関係を調べてみたところ、M(A)(tta)(X),M(A)(tta)(X),(A:DMDHOPDA, X:ClO)など、1元素につき3種以上の抽出錯体を見いだした。DMDHTPDAとHttaの協同抽出では、Eu,Am,Th,Uをニトロベンゼンに抽出する時も、複数の錯体が生成することを確認した。
佐々木 祐二; 渡部 和男
JAERI-Research 99-005, 21 Pages, 1999/01
N,N'-ジメチル-N,N'-ジヘキシル-3-チオペンタンジアミド(DMDHTPDA)とテノイルトリフルオロアセトン(TTA)協同抽出によるニトロベンゼン中へのEu(III),Th(IV),U(VI)とAm(III)の抽出錯体種をlogDと抽出剤濃度との関係より求めた。それぞれアクチノイド陽イオンの3つの協同抽出錯体を見い出した。抽出錯体の存在割合は2つの抽出剤濃度の比に依存しそのフラクション図を作成した。EuとAmの最も高い分離比、7.2、がDMDHTPDA単独の抽出剤を用いたときに得られ、その値は抽出種にTTAが関与する数とともに減少した。